吉野川カフェの世話役

渡部 礼子

私ががんカフェを実施したいと思うようになったきっかけは、ある冊子に、がんカフェの記事が連載されていた頃のことです。

ちょうどその頃主人が前立腺がんの手術をしました。また親しくしていた知り合い2人も相次いでがんの手術をしたんです。

時折会って話したりする時間が自分たちの励ましになっているのを感じました。

がんカフェに興味を持って本を読むうちに、徳島や鳴門に続いて地元でもがんカフェを開きたいという願いが強くなりました。でもなかなか私一人では始めることができず、樋野興夫先生の本を読んだり、鳴門のがんカフェに参加したり、コーディネーター養成講座に参加したりして過ごしていました。

そんな時に不思議な導きによって、同志が与えられたのです。野田直美さんが、「素晴らしい働きだと思うから、一緒にがんカフェしよう!一歩踏み出そう!」と言ってくれたのです。第1回のがんカフェを、開催したのは、2019年7月のことでした。

またその後に羽山知恵子さんとの出会いも与えられて、シャロームカフェは新しいスタートをきることになりました。2021年4月からは鴨島兄弟教会を会場として開催しています。3人で祈りを合わせてがんカフェを開催できることを感謝しています。これからも思いを分かち合い励まし合えるがんカフェの活動を続けていきたいと願っています。

野田 直美

2019年3月11日に、渡部礼子さんが手打ちそばを持って我が家に来て下さり、いろいろな話をしました。その時礼子さんからがんカフェの話をはじめて聞きました。

我が家の玄関には「幸いなことよ、弱っている者に心を配る人は。」(詩篇41章1節)という言葉の書を飾ってあります。

私が大切にしている言葉です。がんカフェはまさにこの言葉の実践だと思いました。

鳴門キリスト教会のがんカフェにも参加して古川先生とも話をさせてもらいました。礼子さんと祈りを重ね、一歩踏み出してがんカフェをすることにしたのです。

そして7月30日に我が家を開放して第1回のがんカフェを行うことができました。

「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、私のところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます」(マタイ11章28節)の聖書の御言葉が支えになっています。

シャロームという言葉は平安がありますようにという意味です。どうぞシャロームカフェにおいでください。心よりシャロームを送ります!

がんカフェを開催したい方へ

がん哲学外来は一般社団法人の活動です。

医療機関、キリスト教会、お寺、NPO団体、コミュニティースペースなど、様々な方が様々な場所で活動しています。

現在全国で200箇所以上で開催され、立場を越えて集う交流の場となっています。提唱者の樋野興夫先生は7000ヶ所ぐらいがんカフェがあったらいいとお考えのようです。ですから、もしがんカフェ開催に興味を持たれた方がおられるならぜひ開催してください。一緒に輪を広げていきましょう。応援します!

年に1回コーディネーター養成講座やがん哲学外来市民学会があり、全国的な研修の場となっています。
詳しくは一般社団法人がん哲学外来のホームページに掲載されますのでご覧ください。

樋野先生はおっしゃっています。がんカフェは「空っぽの器」を用意することなんだと。そこで参加者のみなさんが出会うことで対話が生まれる。苦境の中で苦しむ人同志が、マイナス×マイナスでプラスになる、と。対話して向き合うことが大事です。

人生について考える場所。気持ちを聞いてもらえる場所。それが、がんカフェです。

とても素敵な活動なんですよ〜。

でも、新しい取り組みを始めることは簡単ではありません。一歩踏み出す勇気や体力が必要になることもあります。実際私たちもそうでした。

だからこそ、「開催できたらいいな…」という思いを応援させていただきたいと思うのです。

特に、告知宣伝・ホームページ作成・チラシ作成など、お手伝いができる方を紹介できると思いますのでぜひご連絡ください。